2008年03月31日

8番勝負 伊豆大島ウルトラランニング完走記

いまだかつてこんなにも腰のことを考えたことがあったでしょうか。
飛行機を降りてからの長い通路を腰の回転と足の運びを「よ〜し♪よ〜し、これだ、こんな感じだ」と一歩一歩確認しながら到着ゲートへ向かいました。まるでこれから燃費のいい新車に乗るような、期待と希望で胸膨らむ大会前々日なのでした。

さて今回のテーマは「腰で走る」。果たして新しいフォームが燃費のいい新車だったのか、それともレギュラーをハイオクに変えた程度だったのか、はたまた!?、早速ですが完走記をまとめまてみました。
もったいぶる程ではないので結果から書きますと、12時間58分、完走できました。記録更新に及びませんでしたが、学ぶことが多くありました。

まず大会概要から。
今回で4回目を向かえる伊豆大島ウルトラランニング。伊豆大島を約2周する高低差約550mのアップダウンが多いコースです。天候は晴れ、スタート時は肌寒さを感じましたが、日が昇るにつれ暖かくなり、午後になるとエイドで水分補給すれど常に喉が渇くほど春を通り越したような陽気でした。
参加者は100km男女100人弱、56km男女40人弱、フル男女100人強、と過去参加した大会の中では小規模ではありますが、昔あんこだったみなさんの沿道からの熱い応援で、私の闘志は椿のように真っ赤に燃え上がるのでした。なんて。

先ずは1曲どうぞ。アンコ椿は恋の花


0〜20km 平坦 2:02:36(2:02:36)
さあ、都はるみさんのこぶしを入れて歌うように、腰を入れてスタートです。腰は順調に回転し、足や間接に痛みや不具合はありません。なかなかいい感じです。と、確か空が少し白々とし始めた5kmあたりでしょうか「いのっちさんですか?」と並走して話しかける方が。「は? はいー」。
その方は愛知県のKさん、ブログを見ていただいている方だと知って、驚きのあまり入れてる腰が抜けそうになりました。
百戦錬磨のKさんの走りは力強くて速くて、追いつこうとするも全然ついて行けませんでした。(Kさんへ、気さくにいろいろとお話いただいてありがとうございました。またぜひどこかでご一緒できること勝手ながら楽しみにしております。)

21〜40km 平坦 2:46:08(4:48:45)
20kmまでは快走。そうです、ここは最後までこのペースで走って行ける気がする妄想ゾーン。しかし、妄想はすぐに吹き飛びます。30kmをすぎた上り坂、脚の筋グリコーゲンが枯渇し、脂肪エネルギーにスイッチする時のあの足にわさびを塗り込んだようなツーンとした痛み。そしてそれをフォローするように負荷をかけていた腰になななんと、鈍痛が…。って、そんな、簡単すぎる!早すぎる!今回の一番のテーマが…。「上り坂×脚力低下×腰疲れ→ペースダウン」いつものへっぽこ車に。

41〜45km 上り 37:19(5:26:04)
46〜50km 上り 35:11(6:01:16)
テンションがた落ちになりながらも、とにかく今回のテーマ「腰で走る」を心がけます。今回は決めていました、坂道は決して歩かない。小幅でも腰を入れて走り上ります。でも、ふと近くで歩いてる人を見るとペースが同じ…。いいのです、テーマを貫くのです。と、延々と続く上り坂を上るほどに段々と腰で走っているのかなんなのかわけがわからなくなってきました。

51〜55km 下り 55:41(6:56:58)
56〜65km 下り 1:12:38(8:09:37)
たしかここです。中間エイドで休みすぎた記憶が。歓談したり、いろいろ食べたり。今改めて時間を見ると時間の管理ができていなかったと反省します。

66〜70km 上り 35:22(8:44:59)
ここのあたりの平坦になると、全くパワーがでない。腰を入れても、脚力がすっからかんで、操り人形のように地を蹴る力強さがないのです。どんどんと追い抜かれてゆきます。グングンと走るみなさんの走りと自分を比べるとどうしてもこんなに違うんだろうと思います。そういえば、このゾーンではいつもそう感じています。その力強さに満ちた後ろ姿を見るとだんだんと分かってきました。やはり脚力、馬力だと(気づくのが遅いというか、いつも書いているような気がしますが)。100kmの半分を越えると明らかに脚力の差が出てきています。

71〜75km 上り 54:31(9:39:30)
ここの上りも歩いてはいませんが、すごく時間がかかっています。
ところで今回不思議なのが、左足が壊れていないこと。これはフォーム改善の効果と言えるかもしれません。
そこで考えました、足が壊れていないので、次の下りは一か八か全速力で下ってみるのはどうかと。3番の日南の下り坂を思い出します。仮に足が壊れても下った先が87km地点あたりなので、なんとかなるだろうという読みです。

76〜80km 下り 38:30(20:18:01)
81〜85km 下り 34:23(10:52:24)
そこで、腰を入れてしっかりと片足づつで体重を受け止めながら、思いっきり駆け下りました。脚力がなくても下りはスピードがでるものです。何人の方を抜いたでしょうか、イメージ通りの走りです。しかし、タイムを見るとそうでもない…。

86〜90km 平坦 41:43(11:34:07)
91〜95km 平坦 49:49(12:23:56)
下り坂を鬼の形相で走り終えて辿り着いたこの区間、脚力も気力も底を尽き、伊豆半島に沈んでいく夕日を眺めながら、まったりと時間が過ぎてゆきます。温泉とビールとエビチリで頭がいっぱいになる時間帯です。いや、最後まで戦うのだ。そういい聞かせながら数字を数えながら走ります。所々数え芸風におかしくなりながらも。

96〜100km 下り 34:xx(12:58:xx)
残り5kmは最後の下り坂。力を振り絞ってゴールを目指しました。12時間58分でゴールです。

こうして8番勝負が終りました。
振り返りますとタイムは伸びていませんが、以前に比べ少しながらも進歩があったと感じています。
「腰で走る」ことで
・左右のバランスがとれているようで、左足の壊れがなかった。
・ペースは遅いですが、坂道を上るメカニズムがわかってきた。

残り2番勝負となりました。課題は2つ。
1.「腰で走る」を板に付ける。
まだ腰で走っていることを頭で確認しながら走っていますが、それを無意識にできるまで身につけたいです。おー、主客一如の世界か(!?)。
2.脚力を付ける。
50km以降も走り続けることができる脚力を限られた時間でどうしたらつけられるのか。とにかく、質の方向で、考えればやり方は見つかるはず。1回のトレーニングでもっと自分を追い込むにはどうしたらいいかを考えます。

最後に、帰りの船をターミナルの二階で待っていたところ、周りががら空きなのになぜか1人のご老人が私の横に一人掛けのイスを持ってきて座られました。顎には白い髭が蓄えられ、顔は日に焼け、深いしわが刻まれてます。
ん?もしかすると今回最高齢参加の方ではないかとお聞きしますと、そうです81歳のOさんでした。
いろいろとお話をしました。40歳から走りはじめ、北は北海道から南は伊良部島、世界はハワイから東南アジアなどの大会に参加されたそうです。一見ひげもあってご老人に見えますが、話される表情、テンポや内容がお若い。段々と会話するうちに50歳前後の方のように思えてきます。
そして、お話の内容は過去の記録や数を自慢されるわけでもなく、なにか諭されるわけでもなく、ただただ純粋に走ることを楽しんでられることが伝わってきました。その優しい目の奥に見えたものとは…。
んんー、もしやこれぞ。と思いながら島を後にしたのでした。

いつもトレーニングや大会でテーマを掲げるも体が付いてゆけない狼少年的なブログと化してきていますが、残り2番もどうぞよろしくお願いいたします。大島のスタッフの方々、ブログを見ている方々、応援ありがとうございました。
この記事へのコメント
完走ほんとうにおめでとうございました。
ブログの練習状況から少し心配していましたが、さすがです!
少しあやかりたいです!!
私も明日には頑張る宣言しようかな?
 (エイプリールフールですものね!)
テラ at 2008年03月31日 16:28
完走おめでとうございまーす!
「腰で走る!」好結果だったようですね^^
そろそろ、ベテラン・ウルトラランナーさんの仲間入り!?
完走記を読んでいて、そんな感じがしますよ♪
トン子 at 2008年04月01日 20:46
「腰で走る」成功おめでとうございます。
愛知県のKさん、よくいのっちさんに気がつきましたね。ブログパワーはすごいです。
r-and-walkシゲカン at 2008年04月03日 11:14
1週間が終りました。コメントのお返しが遅くてすみません。

テラさん
ありがとうございます。そうです練習がへなちょこでした、やはり走る前月は250KMぐらい走ってないとどんな展開になるか不安です。途中で気弱になってリタイヤを考えたり。
はやくわたしも9番勝負の宣言をしなければ。テラさんの宣言教えてくださいー!

トン子さん
ありがとうございます。1週間で段々腰が回復してきました。ベテラン?完走記?いけません、やばいです。もっと激しく走って激しく書かないといけません。
9番勝負は平坦グルグルコースなので、どんな完走記になるんだろ。

シゲカンさん
ありがとうございます。腰が成功したのか、どうかわかりませんが、すこし進めたような気がしています。いつも応援ありがとうございます。
しかしKさんに声をかけていただいて、こんなへなちょこブログを観て頂いてるだなんてありがたい限りです。でも腰を気にして走ってるのを実際に見られるとちょっと恥ずかしかったです…。
いのっち at 2008年04月04日 23:26
とても遅くなりましたが、偶然、伊豆大島ウルトラを走った人がいるというので、ずっと読ませていただきましたが、偶然私と同じくらいのタイムで驚きました。私は70`で2分31秒前、80`地点で50秒遅れ、ゴールのタイム差が7分52秒遅れでゴールしたものです。
いつもこのブログを読んでいたのにどこかですれちがっていたのですね。確か90`前後で島根県のティーシャツの人と一緒の時があったかもしれません。ずいぶん遠い所から参加されていると思いました。シャツの色は黒っぽかったですか? 私は13時間6分50秒でした。今回93.5`の関門時間が厳しかったですね。
 5/25のえびす・だいこく100キロマラソンは松江まで行きましたが、前日発熱して走りませんでした。またどこかでお会いしたらその時には声を掛けさせていただきます。
ウルトラマン at 2008年07月11日 11:35
ウルトラマンさん
たいへんお返事が遅くなりました。すみません。
伊豆大島ですよね、半年前なのになぜかずいぶん前に走ったような気がします。
島根県のティーシャツ。。たぶん私ではないと思います…。
ぜひどこかでお会いできたらうれしいです。今後とも宜しくお願いします。
いのっち at 2008年10月10日 16:48
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