2006年10月18日

5番勝負完走記〜当日編〜

大会当日。満員のシャトルバスからスタート会場に降りると霧が立ちこめ、太鼓♪の音がするじゃないですか。お〜〜出陣じゃ〜、って感じ。会場の中学校校庭はランナーでいっぱい、トイレには列が何本もできています。こんな大勢の人達(100km定員1500人)と走るのは初めて。特に緊張などはなく袋を預け早めにスタート地点に向かいます。

スタートです
3番勝負の後に思いました、スタートは前の方がいいって。前の方にいると早い人達になんとなく引っ張られタイムが上がるような気がします。他力街道まっしぐらです。
しかし今回は半端じゃなかった…。位置取ったのは1500人の集団の前からなんと5列目ぐらい!(←バカ)。招待選手が目の前にいるじゃないですか。後ろを向くと、うおーすごい人だー。霧とライトと大群衆でなんだか映画みたいだぞ、ってなんの映画?。まっ、なんとかなるさと、カウントダウンでヨーイドン!です。

0〜10km
いきなり早え〜。みなさん猛烈です。転んだら最悪、小刻みに早く走らねば。
少し行くと、数百メートルに渡って道沿いにキャンドルライトが置かれてるじゃないですか。なんてロマンチックなんだー。主催、ボランティアの方々のアイデアと苦労に感謝感激です。白々と夜が明けてくると山の稜線が表れ、谷の奥に向かっていることがわかります。
そうしてる間に心臓が…。心拍数上がってます↑上がってます↑。みなさん早いです。しかしここはついて行きます。ガンガン攻めます。結局最初の10kmは目標を4分上回る56分。ん!?56分って早すぎない。

11〜20km
さーて、いよいよ山登りです。15kmまではこのままのペースを維持。勾配が大きくなったら調整しよう。すると15、16kmで徐々に傾斜が付いてきました。まわりをみると、えー、全然ペース変わってませんよー。歩いてる人が全くいない。負けじとガンガン攻めました。すると、なんとなんと!走って頂上21kmまで上ってしまった。心拍数は練習でも出さない160bpm越え。クレイジーだ。乳酸貯まりまくり、貯時間も貯まった〜。よーし♪よーし!?。

061018-02.jpg

21〜30km
下りだー。と全身チェックすると、なんだか左足に違和感あり。足を壊さないように慎重に慎重に下りて行きます。とにかく平坦になるまで安静に走ろう。それにしても、全般みなさんペースが早いので話してる人がいない。黙々と走ってます。とにかく左足を守るように走ります。下り坂の恩恵もあり早めのタイムでまずは順調。

31〜50km
061018-01.gifここの20kmが猛烈にきつかったのを覚えています。走ってると徐々に左足裏のアーチのところが痛みます。丹後と同じところ。とにかく貯時間を崩さず50kmまで行こう。って、思っても崩れてきます。全くスピードが上がりません。山登りで乳酸が貯まったのと左足が痛い事、この2つで思ったように進めません。結局50km地点で貯時間が3分しかない。
しかしなぜなのでしょう、まだ余裕で考えてました。キロ7分を維持してゆけば12時間を切れるって。今考えるとありえません。なぜかその時はテンションが高くて自信満々なようです。

51〜70km
とにかく、一歩一歩のピッチとストライドをしっかり意識して進む。痛い一歩だけれど、この一歩を踏まなければ次の一歩、それを越える一歩が出ない。そう自分に言い聞かせ、辛抱強く踏んで行きました。しかし、どうがんばっても60km地点では目標のラップを4分オーバーしてしまいます。
これではまずいと、62kmあたりのレストステーションでは荷物を受取らず即効で通過しました。

ここでふとあるランナーが気になったのです。前を走る白髪で長身のおじいさんランナー。いままで見た事のない変わった走り方。上半身を動かさず両手を下げて手先が震えているように見えます。足はなんていったらいいのかブリキのロボット風というか、左右にガシャガシャ動くように見えます。一見言い方は失礼ですが志村健のお婆さんキャラの走りといったらわかりやすいでしょうか。
それがなぜか私と同じ早さなのです。そこで後ろからちょっと真似して走ってみました。たしかに走れますが、がに股ぎみで非常に恥ずかしく、少しすると普段使わない筋肉が痛くなります。

71〜90km
061018-012.gifしかしついに来ました。今でもこの瞬間をはっきりと覚えています。
69〜70kmのラップが確かキロ8分半ぐらい。イケイケタイム表を見ると70kmの目標タイムを7分オーバー。このペースではどんなに頑張っても7分を取り戻すことはできないんじゃないか、って。
「あー、12時間切りはだめか」と思いがよぎり、その瞬間いままで張り詰めていた糸が切れました。プツンって。今思うと何てバカで幼稚な考えをしたのかと、なぜここでもう一度耐えて挑もうとしなかったのか…。
そこまでトイレ以外歩き座りをしなかったので、次のエイドでスチール椅子に座り10分休憩を取ってしまいました。靴を脱いで、両足裏をもんで、その後何にもせずじーとしてました。

061018-03.jpg

そんなへたってたら、エイドにちょこちょこと走り寄るおじいさんランナーが!あれ?さっき抜いたはずなのにまた追い付かれてる。

そしてあっという間に10分間、再び辛抱強く一歩一歩踏みはじめました。なるべくつま先で蹴らないよう左足に負担がかからないよう心掛けました。
すると80kmで出てきましたランニングバカ力その1!足がぶっ壊れてもいいから逆転目指すぞ、心の糸を結び直し、フォームをきちっと整えてロボットのようにガシガシ走りはじめました。
すると、頭が本当にバカになってるのか痛みを感じません。3kmぐらいガシガシいきました2、30人は抜いたでしょうか。しかし、だんだんと体がだるくなってくるのです。そして足に痛みを感じてきます。いつの間にか元のキロ8分強に。そしてまた座り休憩を3分入れると、ランニングバカ力その2が!

91〜100km
061018-011.gif90kmあたりのことが思い出せないのですが、おじいさんランナーを見てないのは確かです。

最後の3kmは力を振り絞って走りました。暗くなった道を応援の方々がこっちこっちと大きな声で案内してくれました。

そしてゴール。5番勝負完走です。12時間38分35秒。たらればの思いが溢れてきます。「あの時こうしてれば…、あの時こうしてれば…」と。完走した喜びよりも、自分の意気地のなさにがっかりしたのでした。

ゴール後
ゴールした後、はじめてお会いする大阪のHさんとお話しました。レースのこと、練習のこと、シューズのことなどランニングのことをよくご存じで、いろいろと教えていただきました。特に今は2軸走法を習得中ということで、その概念と動きを身ぶり手ぶりを交えて説明していただきました。
へ〜〜、そんなのがあるのかと!影響されやすい私としては、頭の中がポストイットだらけ。Hさんありがとうございました。

再会を誓いお別れした後、駐車場まで2軸走法を真似ながら歩いてますと、ふと思い出す後ろ姿が。上半身を動かさず、足の左右を軸にして、なるほど、んん〜、も、もしかしてっ〜!あのおじいさんランナーは2軸走法だったのかっー!?って。

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5番の成果
・600mを越えるや山を歩きなしで越えることができた。
・40km地点の時間を縮められた。
・50km以降一歩一歩ピッチとストライドを意識して走る事ができた。
 (客観的に考える余裕ができた)

反省点
・イケイケタイム表の時間の読みが甘い。
・70km地点でだめだからと大休憩を取る発想が幼稚である。
 強い執念を持って粘り強く耐える精神力を鍛えるべし
・あまりに苦しく応援の方々に手をふったり声を返したり応えられなかった。

今後の課題
しばらく考えます。
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という5番勝負でした。

四万十川の大会は、隠岐の島同様に1km単位で看板があるのでモチベーションを保つ、ペースを確認する意味で非常に助かりました。
また沿道で応援いただいた方々、エイドでのボランティアの方々朝早くから遅くまでお世話になりました。ありがとうございました。

さて、10番勝負の半分までやってきました。そこでお知らせがあります。
大会後の翌々日体重を計りましたところ。
体重78kg。体脂肪18.1%。タニタの体重計によると、レベル9。

061018-04.jpg

レベル9はこの体重計では、「肥満」ではなく、「標準」なのです。
ありがとうございますっ!ありがとうございますっ!
これからのオフシーズンはリバウンドシーズンでもありますが、気を引き締め一層体も引き締めます。

『もう肥満おやじじゃないんだっー!』って、早速夕日に叫んでこよう。

そうそう、タイトルどうしよう…。
この記事へのコメント
というか、いのっちさんの目標ラップ設定、上りや後半のペースダウンまで考慮しての事とは思いますが、芸が細かいですね。
私も同じ12時間切りを目指してましたが、予定は前半5時間半、後半6時間半というおおざっぱなもの。
50kmの通過はいのっちさんの方が10分くらい早いですね。
私は5時間38分で50kmを通過、これは想定の範囲内。
残り50kmを5km40分(=キロ8分)ペースで行くと18分OVER、この18分を75kmまでにつめてしまおうとしたのですが、60km〜65kmの5kmを33分でカバーしたところで足に来て、気持ちが萎えました。
12時間を切るには、、、最後までイーブンに近いペースを維持すること、大崩れ区間を作らないこと、なんでしょうね。
ウルトラ再挑戦は1年後と思いますが、次はやりたいですね、12時間切り。
RASCAL at 2006年10月18日 23:52
>RASCALさん
10km毎に目標を設定(管理)しないと気持ちが続かないかなと思いまして。。結局続いてませんが。なるほど、前半後半とわけるのですね。確かに10km毎だと一喜一憂(わたしの場合憂ばっかし)するけど、半分だと体調にあわせて融通が効ききますね。
しかし60-65kmを33分で走れるのがすごいっす。
ランニングバカ力頼りを脱して、安定して走れる力をつけたいです。来年12時間切り目指してオフシーズンやりますよー。お互いガンバリましょう!
いのっち at 2006年10月19日 18:40
12時間切りか。
凄いですよね。今の私にはできません。

来年あたり,ねらおうかなと思っています。サロマでモブログしないで走ればなんとかなるかなと思っています。

いのっちさん,凄い進歩ですよ。驚いてしまいます。
chama at 2006年10月21日 17:36
>chamaさん
凄い進歩だなんてとんでもないです。
大会後の復活が早くなったのは足が強くなったのかなと思うのですが、50km以降は隠岐の島以来同じ走り方だな〜といつも感じています。前半を無理ぎみに走るのと、休憩時間を取らないの2つで時間が縮まっただけなような気が。
10番のうちにすこしでも速く楽に100kmを走れるようになりたいです。12時間切りぜひ一緒にねらいましょう。
いのっち at 2006年10月23日 15:51
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