2006年06月30日

記憶が新鮮なうちに完走記 その2

本日出張から帰りました。久しぶりに大量の酒を飲んだら頭が痛くなりました。4人でウイスキーのボトル何本空けたっけ。4本?そりゃー頭が痛くなりますよねっ。あー、また記憶が薄くなってしまった…

早速ですが完走記の続きです。

スタート地点に行きますと、新宿あたりで良く聞く言葉が行き交ってます。「×△□○×△□○ミダー」「ケンチャナヨー」「クロックナー」。みなさん赤いユニフォーム。大勢で円陣を作って「ファイティーンっ!」と会場に響きます。そうです、テーハミング、韓国選手団の方々です。
ニュースによれば64人の方が参加。声の大きさだけでなく、みなさんなんだか身体もがっちりして迫力があります。島根・鳥取と言えば、竹島などいろいろとギクシャクしてるところ。マラソンを通じてこういう草の根交流がなされてるのですね。

スタート
「記録を狙う人は前に来て下さーい!」というアナウンスさんの声につい一歩。確かにタイムアップは目標ですが、私みたいなのが前に行ったら邪魔なだけ。でも、いつもは最後列あたりのところを今回は思いきって前から10列目あたりでスタートを待ちました。

さーて、スタートです。ピストルの音とともに一斉に皆さん走り出します。はや、早いっす。ちょっと、ちょっとちょっと、って感じ。ペースを落としても心拍計が150に。今回は150以上では走らないと決めたのです。もっとペースを落として147あたりに落ち着かせます。

0〜40km 〜おー!予想以上の快走〜
今回のゾーン分けで言う「起:ウォームアップゾーン」。目標タイムは、40km地点で4時間20分。それがなんと4時間9分で通過。おーっと貯金が11分もあるどー。小雨で走りやすい天候のお陰です。しかし、ウォームアップと言いながら案の定すでに足には疲労が…。

060630_oen.jpg朝早くから小雨がぱらついているにも関わらず、道端には町民のみなさんが日韓の旗を左右に持って応援をしてくれます。日本人には「がんばれー!」韓国人には「ファイティーン!」。また、道端には「○○がんばれ!」と友達、家族、会社の仲間などからの看板や応援旗。

そんな中、後ろからデカ声「アニョハセヨーっ!アニョハセヨーっ!」と元気のいい韓国おじさん。応援に答えているのでしょう。純朴な方なのですね。ずいぶん離れてるのに良く聞こえるのです。数キロ毎に聞こえるので、おじさんとの距離がだいたいわかります。

ここまでは、周りの風景を楽しみながら快調に走れました。これがずうっと続いてくれればいいのですが…

41〜63km 〜下り坂5kmをぶっとばす〜
060630_kuma.jpgさて、いよいよ勝負ゾーン前半戦。高っかい山の峠を2つ越えます。小学校の生徒が作ったメッセージ付の熊避けの鈴をもらい「シャンシャン♪」と走ります。後ろからこの音が近づくと抜かれそうなのが分ります。
前半だから坂はなるべく歩かない。と決めたけど、やっぱり歩きます。歩きます。しかーし、下り坂は何故かめちゃくちゃぶっとばしてしまった。坂になった途端、なぜか元気で次から次へとごぼう抜き。身体から力を抜いてストライドを広くしっかりと着地をしながら飛ぶように坂を下りました。延々と坂が続く5km間。20人前後を抜いたはず(たしか?)。しかし、これがたぶん原因で足を痛めたのです…

登り坂の歩いた分を下り坂で補ったので、63km地点でのタイムが確か7時間10分ぐらい。目標は7時間12分。目標タイム通りの理想的展開に我ながらびっくりして「魔ったりゾーン」なのに興奮してきます。え?もしかして12時間台いけるかも!?って。

63km エイド
エイドの滞在目標時間は13分。そうめん、おにぎりを口にぶっこみ、椅子に座って雨でびしょびしょのウェアと靴下を着替え8分でエイドを出ました。なかなかのピットアウトです。
しかし、後半戦はいきなりやってくるのです。

64〜90km 〜左足壊れる〜
060630_ichi.jpgいきなりの試練は、5kmの間に400mを上る坂。こんなの無理っす。走れません。と思ってたら後ろからおじさんがすごいスピードで颯爽とがっていきます。あっと言う間に見えなくなった。

そして、続いて全身黄色で歩いている人が。黄色いシューズに黄色いランパン、黄色いランニング。そして頭にはピカチューのかぶりもの。っぷ!すばらしいコーディネイトだ。そのおじさんがまた四角い眼鏡を掛けた真面目そうな顔だから、そのギャップで2度笑い。「雨だからかぶりものが重いんだよねー」で3度笑い。この辛い辛い坂道を楽しくしてくれました。

そして道端にあるクイズ。約10メートル先に答えがあるのです。最初はちらっと考えてたけど、辛くなってくるともう頭がまわらない。
060630_q.jpg

とにかく足が痛くて痛くてたまらない。あの下り坂でぶっとばしたから左足が壊れてしまった。左足の底と足首の前と後ろ。やっとのことで下り坂に入ったけど、走れない。どんどん抜かれて行きます。そう落ち込んでいるところ、谷を挟んで向こう側に、あーいたいたピカチューの頭だけがちょこちょこ動いてます。あのおじさんかわいいねー♪(いつもここから風)。

するとなぜかさっき爽快に坂を上ってたおじさんが、さーっと抜いて行きます。「おじさん早いですねー」というと、ニコニコUターンしてきて「休憩しながら走ってる」と言ってまた見えなくなった。次ぎのエイドでおじさんは奥の方で熱いお茶を飲みながらだべってる。そしてまた猛スピードで抜いて行く。マンガみたいなおじさん。

今回一番きつかったのが80〜90km。大山がない、とにかく走り続けないといけないからきついのです。しかし、足を引きずるように走ってもキロ8分台で走れているのがわかると希望が見えて来ました。とにかく淡々と一歩一歩を耐えて走りました。

91〜100km 〜最後のランバカ力〜
時計のメモリオーバーでラップが記録されて無かったため記憶が頼りなのですが、たしか90km地点でほぼ目標タイムの10時間15分。このまま行けば夢の12時間台。心の高鳴りを覚えています。頑張った甲斐があった、とまだ10kmも残ってるのにウルウルしたりして。
ラストの5kmの下り坂は痛い左足も最後と思い、思いっきり踏み込みランバカ力を出しました。

ゴールした瞬間は、天候は曇りでしたが、その瞬間空が晴れ上がったような気持ちのいい爽快感がありました。

長々と書いてしまいました、すみません。
読んでいただきありがとうございました。

最後にまとめます。

今回のタイムアップが出来たのは、たぶん…
(1)体重が軽くなったこと
(2)心肺機能がたぶん高まったこと
(3)フォームを変えたこと(ふくらはぎを使うように)
(4)レース中にこまめにタイム管理したこと
(5)レースのシナリオがかけたこと(なんつってー)

今後の課題について
(1)足に耐久性がない(特に左足)
3戦全てに言えることとして70kmを越えると足が痛くて思うように走れなくなる。
(2)筋力が弱い
後半になると坂道を走って上れなくなる。平坦でも前に進む力が弱くなる。

大会について
今回驚いたのは、絶妙なところに各エイドがあったこと。あー、このあたりにエイドないかなー、と思った次の曲がり角にある。というジャスト感が抜群でした。

それと、走っている人が楽しい。ピカチューさんにしても、他のコスプレランナーさんにしても、みなさん楽しみながら走っている。そして前にも書きましたが、子供からおじいさん、おばあさんまで町民のみなさんに朝から晩まで応援してもらいました。合間にという感じではなく、縁側や外にどっしりと座りしっかりと観戦しながら応援しています。モナコのF1を見るモナコ住民のような(見たことないけど…)。

これから残り7戦走りますが、心温まるランキングでは上位を占めるのではないかと想像しています。走る人も応援する人も町中の人がウルトラを楽しむお祭りのようないい大会でした。

無事3戦まで走れました。これも一重にネットを通じて応援し続けていただいてる皆さんのお陰です。本当にありがとうございました。次は4番勝負、9月半ばの丹後に向けて、少し休んでから頑張ります。

あ、それとおまけの別荘地。どうしましょう。なんだか考えれば考えるほど、興味が沸いてくるんですよねー。出張中に間取り図を書いてみたりして。。な、な、なにを考えてるんだ!?そんな金はないっ!また番外編としてご報告します。
この記事へのコメント
厳しくも楽しい大会だったみたいですね。
完走記は参考にさせていただきます。
作戦的中、やはりウルトラは頭かな。
やはり下りは鬼門ですね。
私は、明日は8時間耐久レースです。
RASCAL at 2006年07月01日 09:11
おぉ〜〜〜
レース中の様子が浮かんできますね。
やっぱり100キロってしんどそうですけど。。。
90キロ過ぎたあたりのウルウルはくせになりそう。。。私ったら想像だけで泣けてくるし(−−;

丹後 丹後 丹後〜〜〜4番勝負も期待してますよ〜〜〜コーチ〜〜
あっつん at 2006年07月01日 09:46
目標通りに走れるなんて素晴らしいですね。
40km 4時間9分!速い!
いのっちさんなら、フルマラソン【サブ4】は
達成できそうですね。

道端にあるクイズ、ほのぼのしていてイイですね。
あ〜 ちょっと大会に出たくなってきました。

マリリン・マラソン at 2006年07月01日 21:37
素晴らしい経験をなさっていますね。沿道の応援も、国際親善も、自分との戦いも、体との折り合いも。
丹後ウルトラ100kmは上り下りがあきれるほど有るので、下りには注意してくださいね。上り下りで温存して平坦なところで挽回です。あせる必要はありませんよ。
r-and-walkシゲカン at 2006年07月02日 18:45
>RASCALさん
ウルトラは頭なのでしょうか。。どうなんでしょう。
サッカーやバスケットのようなひらめきや反射神経を使う場面が少ないですよね。
雰囲気的に文系ではなく理系なような気が。一つ公式を怠けるとその先の計算ができないと同じように、その一歩を怠けるとその先が走れない…。因にわたしは文系でーす。
8時間耐久お疲れ様でした!後でブログおじゃましま〜す。

>あっつんさん
あっつんさんはイマジネーション豊かなだなー。しんどいけど、楽しいですよ。
あっつんさんがゴールしたらどうなるんだろう…会った事無いから想像できないです、はい。
すごく泣きながらですか、歯を食いしばってですか?
あ、今ゴールシーンを想像しましたね。もうコースに立ったようなもの!?
いのっち at 2006年07月03日 16:06
>マリリンさん
サブ4とはフルを4時間以内で?いいですねー。でもフル挑戦は心臓が苦しいのでだめです。道端のクイズって何十問もあるんですよ。それと、早く走り抜けたくなるような標語ギャグみたいなものも「熊注意!関門注意!美人チュ〜イ!」とか(覚えてるし)。コスプレさんでは、芸者風に着物で走ってる人がいたなー。雨の中ものすごいハンデなのにゴールしてた。マリリンさんも参加の際はコスプレで!

>r-and-walkシゲカンさん
丹後は高低図を見ると後半以外あまり起伏がないと思ってたのですが、あきれるほどあるのですか。もしかして隠岐の島風なのでしょうか。わたしは後半で平坦をきちっと走れた覚えがないのです。次回はそれがテーマでしょうか。
いのっち at 2006年07月03日 16:08
いのっち様
丹後100kmは、朝の暗いうちに七竜峠を越えます。暗いので気が付きませんが、2度目に通る時「あれれ、意外ときついやん」と口をついて言葉が出そうです。碇高原牧場は言うまでもなくきついので歩いて上ります。下りは膝に気をつけて下ります。これで終わった訳ではありません。90km手前で旧国道に入ります。これが曲者です。嫌気をささずに我慢して超えます。ここからが天国です。ここで走れる力を残しておかないともったい。辛い思いをしたから言えることですが・・・。
r-and-walkシゲカン at 2006年07月03日 19:09
アドバイスすごく具体的で助かります。シゲカンさんは参加歴ありなのですね。なんとなく海岸沿いのアップダウンかなーとイメージが付いてきたような気がしますが自分でも調べてみます。またよろしければ質問させてください。ありがとうございます。
いのっち at 2006年07月04日 13:31
臨場感が伝わってくるレポ、楽しく拝見させてもらいました。
辛いコース設定だったでしょうが、とてもアットホームな大会だった事が、伝わってきます。
いのっちさんのレポを見て、「来年はおろちだな」と、気持ちの半分は決定しました(笑)
次は「四万十」ですね!
私も憧れのレースの一つです。
まだもう少し時間もありますので、練習頑張って下さいね!
とみきち at 2006年07月05日 09:04
>とみきちさん
おーと、来年はおろち。キターーーー。とみきちさんの急なカルデラ坂クリアなら絶対完走です。だんだんととみきちさんを勝手にウルトラ専に引き込んでいこう〜。
いのっち at 2006年07月05日 11:36
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